内窓の見積もりをお願いしたいが業者が家に訪ねてきた時に何を一緒に確認したら良いかわからない、というかたに向けて解説していきます。
内窓の見積もりをお願いした際は日程の打ち合わせをして、決定した日時に採寸やお客さんの要望を聞き、後日見積もり金額を伝える流れになります。
お客さんの自宅に業者が出向き、採寸等打ち合わせをすることを現地調査(現調:げんちょう)と呼びます。
こちらがあらかじめ流れを理解しておくと、現地調査も時間がかからずスムーズに進み、複数の業者に見積もりをお願いしても心理的な負担が軽減されるはずです。
結論は難しいことはなく、おおまかに次の3点の確認です(1窓ずつ)。
- 窓枠の確認(ふかし枠が必要か、カーテンレール等再利用可能か)→採寸
- 内窓の種類と窓枠の色を決める
- 使うガラスの種類を決める
この記事では自分で複数枚内窓インプラスを取り付けた私が、消費者目線で現地調査の際に何をすれば良いかを解説しました。
内窓取り付けの可否を確認
現地調査の前には窓の前の物は片付けておきましょう。
最初に内窓の取り付けができる場所であるかの確認をしておきます。階段踊り場の上部等手の届かない場所がある場合はあらかじめ業者に伝えておく必要があります。
採寸時にも簡単な足場を作る必要があるためです。
内窓が付けられる開口部であるか
- 室内側に開く窓(上の図)
- 室内内側に造作をされている窓(スポットクーラー等)
- 天窓等垂直壁面以外に設置されている窓
には内窓は付けられません。カバー工法による外窓交換で対応することになります。
外窓交換はこちらの記事で詳しく解説しました↓↓
窓枠周辺の確認
内窓を付ける際に必要な有効寸法が足りない場合、別途「ふかし枠」が必要になります。
>>有効寸法についてや測りかたはこちらの記事で解説しています。
窓ガラスは重量があるため、「ふかし枠」が必要な箇所に取り付けないで内窓を入れてしまうと、支えがないため室内側に脱落する等の事故が起きてしまいます。
また、既存のカーテンレールが今まで通りに使えるか1箇所ずつ確認しましょう。特にブラインドやロールスクリーンを付けている場合は要注意です。
枠内についている場合、外す必要があります
内窓の種類を選ぶ
引き違い窓
引き違い窓は開口部の大きさによって
- 2枚建
- 3枚建
- 4枚建
の中から選びます。また左右の障子の大きさを変えることも可能です(偏芯や障子W指定の呼び名)。この際、左右のどちらを手前にするかも決められます(正勝手・逆勝手)。
「勝手」を知らなかった>>私の失敗はこちらから
FIX窓・内開き窓・開き窓テラス
FIX窓は開かない窓になります。しかし、内窓のFIX窓は外れ止めを取り外せばハンドルを使い取り外せます。間の掃除もできるということです。
外開きの窓にFIXの内窓を付け、夏は外して外気を入れて冬は塞いでおくというプランも可能になります。
内開き窓を付ける場合は要注意です。なぜなら、これまでなかったデットスペースが生まれることになるため。
窓枠の色を選ぶ
インプラスは6種類の色の中から選びます。画像左下のプレシャスホワイトPは浴室仕様のみの設定になります。
プラマードUの色はこちらの株式会社山口建設様の動画がわかりやすいです↓
インプラスとプラマードUのホワイトの色の違いはこちらの記事からご覧いただけます↓
ガラスの種類を選ぶ
目的(断熱・防音・防犯・防災)の中から内窓に使用するガラスの種類を選びます。
補助金を使ってリフォームをしたい場合はあらかじめ業者に伝えておく必要があります。補助金の申請には登録されている種類のガラスを使う必要があるためです。
- 単板ガラス
- 複層ガラス
- Low-E複層ガラス
- 和紙調ガラス
等の中から用途に応じたガラスを選びます。
透明ガラス以外の中が見えにくいガラスも選べますので、場所ごとに業者と打ち合わせします。特にLow-Eガラスは日射の入りかたが変わるので、よく相談して方角ごとに決めましょう。
>>Low-Eガラスの選びかたについてはこちらの記事で解説しました。
まとめ:見積もりまでを解説しました
現地調査ではおおまかに次の3点を確認することをお伝えしました。
- 窓枠の確認(ふかし枠が必要か、カーテンレール等再利用可能か)→採寸
- 内窓の種類と窓枠の色を決める
- 使うガラスの種類を決める
現地調査の際までにある程度予習をしておくことで、スムーズに見積もりまでの流れが進みます。また、相見積もりをお願いする場合にも、どの業者が親身になって提案をしてくれているかも余裕を持って判断することができます。
いくら見積もりの金額が安くても希望どおりの内容の工事が実施されないのであれば意味がありません。満足のいくリフォームができれば良いですね。
内窓の工事は比較的静かなリフォームになります。しかし、車両の出入りやインパクトドライバーの音と振動もありますので、ご近所さんには伝えておくことをおすすめします。
内窓の相見積もりをどこに頼めば良いか悩んでいるかたはこちらの記事もどうぞ↓
最後までご覧いただき、ありがとうございました。