- 防音には内窓プラストが良いと聞くが断熱性はどうなの?
- 価格が高いと耳にするけど一体なぜ?
- 実際の使用感や他の製品と何が違うかが知りたい!
こんな疑問に2024年に大信工業の内窓プラストを「断熱目的」で設置した私が徹底的に解説します。
なぜ「防音目的」ではないかというと、ウチの周りは閑静だからです笑。
しかし、「断熱目的」でのレビューがあまり見当たらないため、私がと思い内窓設置をする運びとなりました。設置したのは2箇所。
- リビングの大きな窓(幅2.57m高さ1.76m)
- 玄関横の採光用FIX窓(幅0.61m高さ0.85m)
寒い季節に解説したかったので設置後しばらくしてからの本音を伝えられます。
「断熱目的」で内窓を考えている人はプラストは思っているほど価格は高くはないのでぜひ最後までご覧下さい。
内窓プラストと他社との工事内容の違い
インプラスやプラマードUは簡単に上下左右の枠レールをネジ止めするのみとなります。
いっぽうプラストは枠は外枠と内枠が2つあるため、まずは外枠をコーキングガンを使い接着していました。隙間を無くし気密性を確保する目的があるかと思われます。
実際にインプラスをDIYで付けた経験のある私でも枠を付ける作業を見ただけで「確かに全然内容が違う」ということがわかりました。
一番の特徴とも言える上枠アジャスター機能
一度でも内窓を付けた人はわかってくれると思いますが、まあ窓枠が曲がってたり歪んでたり内側と外側で捻じれてたり。
考えてみれば家に大きな穴が空いているようなものですから地震や沈下、経年劣化などで窓枠に負担がかかるのは当然です。中でも一番変化が多いのが上の枠。
プラストはこの上の枠の内枠にアジャスターが付いているので、歪みに追従して気密性を確保する造りになっています。
設置後に上の枠が動くから直してと連絡するお客もいるそう、動くのが肝なんですよ!
上下左右異なるサイズで寸法設定できる
FIX窓の開口部が歪んでいたのですがなんと内窓プラストは上下左右で開口寸法を変えています。
これはすごいことで、インプラスDIYの時は上下と左右を3箇所ずつ測り、1番小さな寸法で発注をする流れでした。
断熱性を実際に調査
こちらは実際にサーモグラフィで温度を測った様子をご覧ください。
1月中旬天気は曇り、室内設置温度20℃・外気温は−3℃ですが断熱性に優れていることがわかると思います。
※使用ガラスはLow-Eクリアアルゴンガス入り樹脂スペーサー仕様(3㎜+中空層12㎜+3㎜)
(中心の下の数値が表面温度です)
今回リビングの出窓に設置しました。出窓に設置する際は以前出窓の記事で解説したように一番手前に設置するほうが良いとお伝えしました。
しかし今回は出窓のスペースを使うのが絶対条件のため(子供が出窓から外を眺める)室内側ではなく室外側に寄せて設置しました。
出窓に内窓を考えているかたはこちらの記事もぜひご覧ください↓↓
開閉のしやすさのチェック
内窓プラストは重たい、開け閉めが大変という声があります。私はあまり気にならないのですが、防音合わせガラスだと重さがあるので気になる人がいるのだと思います。
いずれにしても、気密性が高いので開ける一瞬だけ力が必要なのは確かです。不安な人は販売店に事前に相談されると良いでしょう。
大型の引き手が付けられないか等、相談してみて下さい
重たい防音ガラスを使える仕組みを解説
他社がレールの上に小さい戸車が乗っかるのに対し(イメージは電車)、プラストはレール部分が溝になっていて上の平らの部分に大きな戸車がゴロゴロと転がる感じとなります。
各社戸車サイズの比較
では各社の戸車のサイズをご覧ください。
というかなぜFIX窓にも戸車が付いているんだ?ググってみたがよくわからない。着脱がしやすいためみたいな説明も出てきたが本当にそうか?他のメーカーのFIX窓には付いてないようだが……。
私の結論では後で微調整ができるということかな、ということで誰か知っていれば教えて下さい。
各社ガラス障子の下枠厚さの比較
先ほどの戸車の大きさを踏まえて各社の見え方の違いをどうぞ。
内窓と外窓の間には「コショーの瓶」を立ててみました。
格好だけで考えれば確かに薄い方が良いのかもしれませんが、先ほどの大きな戸車がこの中で頑張っていると思えば寛容な貴方ならば許してくれるでしょう。
プラストが高いと言われてしまう理由を解説
防音対策の場合
これまでご覧頂いてお分かりになったと思いますが、プラストはこだわり抜いて作られています。ただ、お客さんの勘違いも大いに影響しているかと感じています。
貴方が防音対策で内窓を探していたとしましょう。
防音の合わせガラスが提案された場合、インプラスやプラマードUでは
ガラス3㎜+特殊フィルム30mil(約0.8㎜)+ガラス3㎜=6.8㎜のものが提案されます。
いっぽうプラストは唯一建築用の分厚いガラスが付けられます。
ガラスの厚さが厚いほうが防音効果が良いとされるので
ガラス6㎜+特殊フィルム30mil(約0.8㎜)+ガラス6㎜=12.8㎜のソノグラスが騒音に悩まれているかたにはお店からきっと提案されるでしょう。
見てわかりますがガラスの量が倍使われています。これが高いと言われてしまう原因です。2倍のガラス量なので金額が同じほうがどうにかしていますね。
ガラスが厚くなっても断熱効果はほとんど変わらないので防音ガラスは高断熱補助金がもらえないのも痛いですね……
断熱対策の場合
断熱対策の場合、意外に安いと感じる人が多いと思います。
Low-Eペアは基本3㎜+3㎜で安く済みますし、ついでに若干防音対策もということであれば
Low-Eペアの異厚3㎜+5㎜なども選ぶことが可能です。価格は高くなりますが真空ガラスの選択も可能です。
今回リビングの窓は最初外窓交換をしようとしていました。しかし何件か見積もっても価格が高く、補助金が入っても手出しでリビング窓だけで20万円をゆうに超えていました。
ご縁があり株式会社プラストさんに内窓を見積もってもらい、どうせ高いのだろうなと思っていたのですが違う意味でびっくり‼️
北海道は安いというウワサもあるのですが、気になった人はぜひ見積もってみてはどうでしょうか?
取り扱い店や推奨施工店についてはこちらの記事で解説しました↓↓
- 一番大きな窓に上質な内窓プラストを付けることができ大満足
- 寒い日はずっと付きっぱなしだったリビングの都市ガス温風暖房がこれまでより付かなくなった
- 防音目的ではなく元々外は静かだが外の音が聞こえにくくなった
最後までご覧いただきありがとうございます