- 家の中が寒くて困っている
- 断熱リフォームをしたいが費用が高そうで不安
- リフォームするなら費用対効果の高い工事をしたい
こんなお悩みのかたに向け、本記事ではスマホの充電部分に差し込んで使えるサーモグラフィ「FLIR」(※リンクは公式サイト)を紹介しました。
ご自宅の断熱リフォームに向けての予習にもなり、お住まいの改善策も発見できるはずです。
もともとは内窓リフォームの効果をブログで伝えるために購入しましたが、断熱リフォームをする前にこのような製品があると都合が良いと確信しました。
快適な居住空間の実現の手助けとなれば幸いです。
↓Instagramでも本記事の内容をまとめて投稿しています
断熱リフォームをする箇所
断熱リフォームを考える際、どこを重点的にするかを決める必要があります。なぜなら上図のように
- 屋根
- 天井
- 窓
- 外壁
- 床
と断熱が必要な箇所が多いため、予算と内容を決めておかないと際限なく費用がかかってしまうからです。
上図のとおり冬は約6割、夏は約7割も開口部から熱の出入りがあります。
まずは窓の断熱リフォームを行い、あわせてお宅に合う内容を相談して追加すれば良いでしょう。
断熱リフォームの失敗を防ぐポイント
事前によく準備と計画をしておく
- 断熱リフォームの目的の決定
- 目指す性能の基準も決めておく
- 断熱材の適切な選出を専門家と相談する
焦らずに時間をかけてコミュニケーションをとりましょう
信頼できる業者を選ぶ
リフォーム業者は玉石混合で、中には得意ではない内容を業績のために請け負うところもあります。
- 実績やリフォーム事例の可視化
- 価格の整合性や実際の口コミの掲載
など複数の業者を見極めてふるいにかける必要があります。
>>窓の断熱リフォーム業者の選びかたはこちらの記事で解説しました。
自分でも勉強しておく
- 現在の新築の断熱はどのような考えで行われているか
- リフォームに活用するにはどの部分を取り入れれば良いか
この2点をインターネットや書籍を通じて少し学んでおくだけで、大きな失敗をすることはまずないはず。
書籍の紹介はこちらの記事でしました↓↓
使える補助金を最大限活用する
2024年現在、断熱リフォームに国の補助金が出ています。
特に、過去最大級の窓のリフォーム代金が実質半額となる「先進的窓リノベ2024事業」の利用がもっともコスパ良く断熱改修を行えます。
サーモグラフィで自宅をチェック
寒い場所がわかる
冷気の侵入が大きい箇所は予算に合わせて断熱の対策をしましょう。
↑夏期の熱の侵入も当然確認ができます
内窓の効果
- 外窓→樹脂窓、ペアガラス(Low-Eなし・ガスなし)
- 内窓→プラマードU、ペアガラス(Low-Eなし・ガスなし)
太陽の影響がない曇り日の南西窓を撮影しました。(外気温−1℃、外の雪山−4℃)
室温は約20℃です。
内窓は先進的窓リノベの基準値以下の製品ですが、動画のとおり断熱の効果としては十分な性能を発揮していることが確認できます。
はじめてYouTubeショート使ってみたので動画の質は勘弁してください
内窓取付前後での結露と温度差の改善はこちらの記事でも紹介しました↓↓
FLIRサーモグラフィの説明
サーモグラフィは、赤外線カメラを使用して物体表面の温度分布を可視化する技術です。
- 値段が安くそこそこの性能を持っていそうな製品
- ある程度売れていて口コミが確認できる
- 簡単に使えてスマホで逐一画像や動画が撮影できるもの
で絞ると「FLIR」という選択となりました。
本格的なものは100万円を超える価格帯であることを考えると、安価で熱の漏れ具合やリフォームの改善ポイントを自分で確認できるという点で最高の機材だと感じました。
私が購入したのは「iPhone用FLIR ONE Gen3」になります
箱の中の同封物
それぞれの説明である程度概要が把握できますのでご覧ください。
製品の保証は購入日より1年間で、
- 購入後30日以内にユーザー登録の完了(箱底のシリアルナンバーを入力)
- 日本国内で1年以内に購入された領収書等の写し
両方と製品本体が必要になります。
FLIRの使い方
FLIRを使う場合、スマホのFLIR ONEアプリを使う必要があります。
ダウンロード&インストール後、起動してFLIR底部の電源ボタンを押します。
難しいことは特になく、感覚的に写真や動画の切り替えもすぐにわかります。
FLIR ONEアプリのギャラリーの中で写真の切り替えができるのでどこを撮影したか忘れたという心配もありません。
※撮影した画像は私のiPhone SE2の場合「写真」アプリにも同時に保存されていました。
※撮影時に温度を非表示にすることも可能です。
こちらが使用スタートの際に非常にわかりやすい「もの論ちゃんねる」さんの動画になります↓↓
撮影写真のカラーも変更が可能
撮影場所は浴室脱衣所ですが画像左上が換気口、左下が窓、右がボイラーの吸排気管です。
温度がそれぞれ違うのでカラー変更で温度差に特徴を付けられます。
- アークティック
- コントラスト
- グレー
- アイアン
- ラバ
- レインボー
- カラーホイール
- 最低温
- 最高温
の9つのカラーの中から選択することができます。
FLIRの良かった点
FLIRの残念だった点
FLIRは充電式の為、電池が少なくなった場合(残量はスマホ画面内に表示)充電しなければいけません。
せっかくスマホの充電ポートに繋げるのだから給電されるような設計に出来なかったのかなと感じました。
万一落下して接着部分が破損した場合、スマホとFLIRの両方が同時に使えなくなる場合も?という懸念もあります。
FLIRの種類と違い
スマホに接続して使うFLIRは3種類です。
- FLIR ONE Gen3(私が購入したもの)
- FLIR ONE Pro LT
- FLIR ONE Pro
の3種類で性能も値段も下にいくにつれ上がります。
FLIR ONE Gen3は温度測定箇所が1つのみです。
これがPro LTやProでは3箇所測れ、画像の中でもっとも高温と低温のポイントが表示されます。
ブログで伝えやすくするにはPro LTにしとけば良かったかも、また失敗
Pro(LTではない)は2つの異なる測定範囲があります。
−20℃〜120℃および0℃〜400℃の2測定スポット
こちらは購入の目的が住宅の熱漏れ調査であれば不要かと思います。
もっと詳しく正確に内容を知りたい方は>>こちらのFLIR ONEよくある質問をご覧ください。
FLIRはどこの国の製品?
フリアーシステムズは1978年にアメリカで創業されましたが、現在では日本を含む多くの国に展開しています。参考:フリアーシステムズの沿革
さまざまな企業を買収して発展を続けています
Lightning端子対応のFLIR
USB-Type C端子対応のFLIR
※↑LTが並行輸入品しか見つからなかったので注意してください。
まとめ:快適な住環境を実現しよう
この記事では住宅の断熱リフォームの計画を最適化させるため、サーモグラフィの活用をおすすめしました。
値段以上の満足できる機能を持っていますので購入の検討はいかがでしょうか?
- 現在の熱漏れの確認と断熱リフォーム内容の決定
- 断熱リフォーム後の効果を可視化
- 余計なリフォームの提案を阻止
これらを把握できるだけでも費用対効果は高いといえます。
まずは2024年のお得な窓リフォーム補助金を使って快適な住環境を実現させましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。