内窓が寒さや結露、防音の対策に良いとは知っているが実際に自分でDIYが可能か悩んでいませんか?
実はこの記事を読んで頂くことで初心者の方でもDIYするかあるいは業者にお願いするかの判断ができます。
なぜなら私が同じ立場で複数枚LIXIL(リクシル)の『内窓インプラス』を注文し、自分で取り付けたからです。
この記事では5段階のステップで採寸から注文までの順序を解説しているので、順を追ってご覧になって下さい。
結論を先に言いますと、窓の四隅が木製の枠になっていて寸法差が許容範囲である場合のみDIYをおすすめします。
特にふかし枠が必要な場合は内窓自体の重量もあるので、しっかりと取り付けを行わないと年数が経過した時に内窓の脱落などが懸念されるからです。
難しそうならプロに任せましょう
①希望の箇所に内窓を取り付けできるか確認する
普段あまり気にすることがありませんが、実は窓の種類は多種多様です。
まずはご自分のお住まいの窓が以下の窓でないかを確認して下さい。当てはまる箇所は内窓が付けられません。
開閉上、室内側に開いたり倒れたりする窓→❌
上の図のように室内側に窓が開くと有効寸法が確保できず、内窓が付けられません。
室内内側に造作をされている窓→❌
- エアコン付き(窓用)
- 換気扇付き
- 棚付き
- 煙突付き
これらの箇所も内窓は付けられません。
垂直壁面以外に設置されている窓→❌
以上が内窓取り付けができない窓になります。このような窓が付いていて、変更をご希望の場合は内窓ではなくカバー工法を使っての作業になります。(プロに任せる形になります)
>>外窓交換のカバー工法についてはこちらの記事で詳しく解説しました。
内窓(インプラス)とカバー工法(リプラス)についての違いについてのわかりやすい解説動画はこちらです↓
②開口部の枠の確認
今まで気にしたことがないのが普通ですが内窓を取り付けるにあたり、窓枠が重要になってきます。
窓枠の四隅が全て木製の枠
窓枠の四隅が全て木製の枠は内窓の取り付けに適しています。
カーテンレールがどこに付いているか確認
カーテンのレールやレールの上に木枠のボックスが付くタイプもあるので、特にふかし枠が必要な場合は注意すべきポイントになります。
↑カーテンのレールBOXが枠外にあるタイプ
ブラインド等が枠内に設置されていないか確認
我が家はインプラス設置箇所にブラインドがありましたが使用しておらず、取り外してカーテンのみの仕様にしました。
このように周囲も気を付けなければ後で使えず困ることになります。
窓枠のうち1カ所でも壁紙が貼られている場合
石膏ボードの可能性があります。そのまま設置しようとしてもネジが効かない事が考えられます。対処法はこちらをご覧ください。
>>寒い出窓をインプラスでふさいだ施工例【防寒と結露に効果抜群】
③窓枠の奥行の寸法を測定
クレセントの付いている窓を枠に近づければ採寸できます。
クレセント(錠)を水平にして有効寸法を測る。必要な有効寸法はLIXILインプラスの場合以下の通りになります。
窓の種類 | 必要有効寸法 |
引き違い窓 | 70㎜ |
引き違い窓 (アジャスト上枠付) | 75㎜ |
開き窓 | 55㎜ |
テラスドア | 55㎜ |
FIX窓 | 55㎜ |
メーカーによっても有効寸法は違います。例)YKK APプラマードU引き違い窓73㎜、FIX窓53㎜など。
例えば引き違い窓にインプラスを取り付ける場合で70㎜ない場合→ふかし枠が必要になります。
しかし、クレセントの長さには種類があるので場合によってはクレセントを小さなものに変更することで対処できます。
クレセントのわかりやすい交換方法の動画はこちらから↓
ふかし枠が必要な場合は私なら業者に取り付けをお願いします。
なぜならしっかりと取り付けをしないと窓枠に重量がかかるので年数が経過するにつれ対象部分に負担が増えることが考えられるためです。
④窓枠の内側寸法を3カ所ずつ測定
窓枠の測り方
まず我が家の四隅が木枠の窓は全部内窓が入っていて、内側を測る様子が撮れないので、小物入れがある壁面の写真で代替させていただきます。内側壁紙が窓部分となります。
- 窓枠の内々の幅(W)青色矢印を測る
- 窓枠の内々の高さ(H)赤色矢印を測る
- 対角の長さ(L)黄色矢印を測る
- ①②③それぞれの寸法差が3㎜以内であることが必要です。
- W1,W2,W3のうち最小値が発注のW寸法になります。
- H1,H2,H3のうち最小値が発注のH寸法になります。
- 開口の各辺のそれぞれのたわみが±1.5㎜以内であることを確認します。(枠が歪んでいないか)
窓枠の内々の幅(W) | W1→ 1704㎜ | W2→ 1702㎜ | W3→ 1703㎜ |
窓枠の内々の高さ(H) | H1→ 1190㎜ | H2→ 1188㎜ | H3→ 1190㎜ |
上の表のような例だとそれぞれ一番小さい数字→幅(W)が1702㎜、
高さ(H)が1188㎜が発注寸法になります。
寸法差が基準値以上になる場合
引き違い窓でH1〜H3の寸法差が3㎜以上の場合や開口の上辺のたわみが1.5㎜以上ある場合でもインプラスであれば別売のアジャスト上枠というものを使用して取り付け可能です。
しかし発注寸法が通常と異なるため、業者にお願いした方が良いでしょう。
寸法差やたわみが基準値以内でも木枠の歪みによってスキマが開く場合があります。このような時はレールと木枠の間に平板を挟んだりコーキングをする必要も出てきます。
⑤ホームセンターに行き注文する
採寸が完了したらホームセンターで注文します。
ネットでも注文できますが、内窓は重量や大きさがあるため地域によっては送料の負担が大きくなります。
- 内窓の種類を選ぶ(引き違いやFIX、クレセントの左右(逆勝手)等)
- ガラスの種類を選ぶ(単板か複層)(くもりガラスなどの仕様)
- Low-Eガラスの有無の選択>>Low-Eガラスの説明記事はこちら
- 複層ガラスであれば中間層にガス入りにするかを選ぶ
- フレームの色を選ぶ
上記の内容を採寸した幅(W)と高さ(H)の値で見積もってもらい、良ければ注文となります。
特注品になり返品はできませんので、採寸には注意をしなければいけません。
私の場合は注文から10〜14日後にホームセンターに届き自家用車で取りに行きました。(ミニバンでシートを倒しました)
お店によっては貸し出しの車があるのでそれを借りても良いかと思います。
まとめ:リクシルのインプラス注文までを解説しました
この記事では採寸から注文までを5ステップで解説しました。
- 内窓を取り付けできるか確認する
- 開口部の枠の確認
- 窓枠の奥行の寸法を測定
- 窓枠の内側寸法を3カ所ずつ測定
- ホームセンターに行き注文する
色々確認しなければいけないことがあって面倒な部分もありますが、逆に興味を持ったかたはぜひチャレンジしてみて下さい。応援しています。
できることは自分でやってみたいですよね
内窓の取り付けに必要な工具の記事も書きましたので合わせてご覧ください。
>>後付け既製品「内窓&二重窓」を簡単に取付できる【工具5選】を紹介!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。